狼と仔猫
先に目覚めたのはクロでした。


「ハル、起きて…」

ふさふさした柔らかい手で、ハルのお腹を撫でました。


ハルは大きなあくびをしてからぱっちりと目を開けました。

そして、

「クロ!」

と言ってクロに甘えてきました。

「クロ…大好きにゃん!」


ハルは抑えることができなくなり、想いを伝えました。


クロは…

「おれも、大好きがうっ!」


二匹はもっともっと、仲良くなれそうな気がしました。

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