RUBY EYE
こちらを見ようとしない十夜。
月野は俯き、どうしようか悩む。
ベッドに腰掛けたまま、十夜の横顔を見つめる。
「・・・・・・触るな」
手を触れようとすれば、十夜が厳しく拒否した。
「・・・・・・汚いから、触るな」
「・・・・・・」
それは、浦部を殺めた手だから?
月野は目を伏せたまま、十夜の手を掴んだ。
冷たくて、優しい手。
「離せ・・・・・・」
「私を守ってくれた手だもの。汚いはず、ないわ」
十夜の手を引き寄せ、月野は頬を擦り寄せた。
「月野・・・・・・」
「血を飲んで。私、他に何もしてあげれない」
守られてばかり。
十夜に甘えて頼って、何も返してこなかった。
「・・・・・・」
十夜の瞳が揺らぐ。
ゴクリと喉が鳴り、苦しそうに目を閉じた。
「どうすればいい?」