RUBY EYE
月野の髪を撫でてから、椿はスタンドライトの明かりを消した。
静かな室内に響くのは、月野の規則的な寝息。
(あったかい・・・・・・それに、すごく柔らかい・・・・・・)
抱きしめる月野の体に、本当に女の子なのだと、改めて知る。
自分にはない胸の膨らみや、腰のくびれ。
髪から香るシャンプーと、甘い砂糖菓子のような白い肌。
「月野・・・・・・」
守りたいと思うのに、壊してしまいそうだとも思う。
十夜は月野を抱きしめたまま、その香りに酔いしれていた。
クラクラする。
うつらうつらしながらも開けた視界は、ぐるぐると回っていた。
貧血だ。
(そっか。昨日・・・・・・?)
十夜に血を飲ませたことを思い出した月野は、ここが自分の部屋ではないことに気づいた。
「どこっ? あ・・・・・・」
起き上がった瞬間、目眩と頭痛に襲われた。