RUBY EYE
痛いだけだと思っていたのに。
「・・・・・・あ!」
力無く体重を預けてくる月野に気づき、十夜は我に返る。
どれ程の量の血を飲んだのか。
月野の顔を見れば、青ざめていた。
「ごめん・・・・・・」
ベッドに横たわらせ、十夜は喉の渇きと体のだるさが取れていることにため息を漏らす。
「・・・・・・」
首筋には牙が刺さった跡が残り、十夜は僅かに垂れた血を舐めとる。
「ん・・・・・・」
月野が頬を染め、十夜の手を握りしめる。
こんなにも飲むつもりはなかった。
「月野・・・・・・ありがとう」
眠る彼女に口づけると、部屋の扉が開いた。
「椿・・・・・・」
「これは、貧血確実ね」
青白い顔の月野を見て、椿は肩を落とす。
「部屋に連れてく?」
「いや、このままで・・・・・・」
「そ。おやすみなさい」