RUBY EYE
平然と言うけど、ヴァンパイアってこんなにもいるものなの?
天然記念物みたいに、希少価値があって、絶滅寸前とかじゃないの?
(私、ヴァンパイアに対する知識を、改めた方がよさそう)
まぁ、ヴァンパイアについて詳しいわけじゃないから、改めるも何もないのだが。
「それにしても、まさかダンピールをこの目で拝める日が来るとはねぇ」
「うっ」
ジッと上から下までなめ回すように見られ、月野は十夜の背に隠れる。
「鷹斗、やめろ。月野が気持ち悪がってる」
「お前、その言い方はないだろ。でも、俺の親父達も言ってたぜ。まさか、本当にダンピールが現れるなんて」
月野の顔を覗き込む鷹斗に、多分、悪気はない、と思う。
「そんなの、ただの雑種でしょ!」
朝の爽やかな空気に響いたのは、女の子の高い声。
「愛理、朝から騒々しい」