RUBY EYE
十夜の眉間に皺が寄る。
愛理は歩み寄ると、月野と十夜の間に割り込む。
「嫉妬心、剥き出しだな。可愛くないぞ、愛理」
「うるさい!」
鷹斗のからかうような言葉に、愛理は鋭く睨みつける。
「怖いねぇ。んじゃ、月野ちゃんは俺と行こうか?」
「は?」
月野が反応するより早く、鷹斗によって手を取られていた。
「鷹斗」
「ちゃんと目の届くところにいるだろ? 心配するなよ、保護者くん」
十夜は呆れたため息を漏らしながら、ふたりの後に続く。
「あの雑種が、気になるの?」
「その呼び方はやめろ」
腕を振り払おうとするが、愛理は頑なにそれを拒む。
諦めて、十夜は愛理から視線を外した。
「俺は、あいつを守ると約束したんだ」
辛い現実と、残酷な祖母の願い。
それらを、あのか弱い少女は飲み込み、受け入れようとしている。