スイーツな関係
遥人の作ってくれたお粥は今まで食べたことがないくらい美味しかった。

さっぱりとしているのにだしの味がふんわりと口の中に残る。
さすがテレビでも取りざたされるシェフ。


「美味しい……」
「良かった。しっかり食べて」


食欲がわかなかったわりにはきれいに食べ終えた。

遥人が作ってくれたと思ったら、何でも愛しく思えて残せなくなったせいだ。


「ご馳走様でした」
「デザートは食べられる? 明日からコースのデザートに新作ケーキなんだ」


ケーキに目がない私はお腹がいっぱいなのに頷いてしまう。


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