スイーツな関係
朝倉ホテルの豪華で落ち着いた雰囲気のあるエントランスでタクシーを下りる。

回転扉へ足を進めると、握っていた手が引っ張られた。


「遥人、外のカフェにでも入らない?」


見上げる麗香の瞳は不安そうだ。


「俺が麗香をどう思っているか教えるよ」
「え……」
「ほら、こんな所でもたついていると変な目で見られる」


幸い俺たちはドレスアップしている。誰もおかしいと思わないだろうが。


俺は麗香の手をつないだまま、フロントへ向かった。

麗香は戸惑っているようで、足どりは重い。

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