スイーツな関係
俺が作っている間、ソファに座るでもなく麗香はリビングをうろうろしたのち、窓辺へ近づく。


都心にあるこのホテルは緑が豊富だが、今は暗くて見えないだろう。
見えるとすれば、遠くにビル群の明かりぐらいだ。


部屋は静かで、カランとロックアイスの動く音が響く。
その音に麗香が振り向いた。


「出来たよ」
「あ、ありがとう」


ぎこちない笑みを浮かべてソファへ戻って来る。


麗香はソファに座りグラスへ手を伸ばすが、俺はたったままで半分ぐらい一気に飲みテーブルの上にグラスを戻す。


ジャケットを脱ぎ、開いているソファにパサリと無造作に放った。

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