スイーツな関係
「君って見かけによらずドジなんだね」


バカにしているのか呆れているのか、まあ両方なんだろうけれど……。
自分自身も呆れてしまう。こんな自分は初めてだった。
今日は天中殺、大殺界、とにかく良くない日なのかもしれない。
彼にいいところを見せたいのに、反対のことをしてしまう。

散らばった化粧ポーチや携帯電話、財布を拾っている彼を見ながら惨めな気分に襲われる。


「はい」
「ごめんなさい……」


これほど落ち込んだことってないかもしれない。


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