スイーツな関係
『遥人……』
「麗香、会いたい。会って君に何度でも許しを請うよ」
『……下に迎えに来てくれる?』
「下? 下ってここのかい!?」
『一度家に戻ったんだけど……ちゃんと話がしたくて……』
「すぐに行く!」


オレはスニーカーをつっかけ、焦る心を押さえて走った。


エントランスのガラスドアの向こうに麗香の姿。
表情は先ほどとは打って変わり明るくなっているように見える。
だが、麗香の表情につられて笑えるわけがない。


「麗香」


眉を微かに寄せる俺に飛び込んでくる麗香。
俺は麗香の身体を抱き留めると、愛しい存在の身体をギュッと抱きしめた。


「麗香……許してくれるのか?」
「遥人じゃなきゃ嫌なの。遥人じゃなきゃだめで……遥人が好きなのっ!」


直球の告白に胸が熱くなった。


麗香は俺の胸に当てていた頬を離して顔を上げた。

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