スイーツな関係
まさか……。


私ににっこり微笑む顔は、先ほど父親に向けられていた笑顔だった。


全身の血がサーッと足に下がる感覚。
目の前が一瞬、真っ暗になる。


「麗香? 大丈夫か?」


右手で額を抑え俯く私を、パイプイスに座らせてくれる。


「大丈夫? 顔色が悪いわ。少し横になった方がいいかもしれないわね」
「い、いいえ。大丈夫です。軽い貧血なので……」
「いや、横になった方がいい」


遥人は私を抱き上げると、控室の一段高い畳部屋の方へ連れて行く。


遥人のお姉様がお父様の恋人……。


信じられない展開に言葉を失っていた。


< 361 / 512 >

この作品をシェア

pagetop