スイーツな関係
「もう少しは俺が決めさせてもらうから」
「えっ?」


俺が納得したと思った麗香は呆気にとられる。


「どういうこと?」
「はぁ……あまり待ちたくないってこと」


そう。一緒に住み、麗香に好きな男が出来たわけでなく、幸せだと思える日々を過ごしているのに、入籍で彼女を縛りたいと思っていた。
キレイな麗香に男の誘いが絶えないからか?
彼女の左手の指に俺のものだという証をはめたい。


麗香をぎゅっと抱きしめ、唇にキスをしてから立ち上がった。


「今日は亜希ちゃんと店に来るんだろう?」
「あ、うん。いい席を取ってくれてありがとう」
「どういたしまして。麗香の大親友の為だからね。じゃ、行ってくるよ」


******



食事に来てくれた客に寛げる雰囲気を提供してもらう為に、大きな窓から見えるように庭に緑をふんだんに取り入れた。
都会の隠れ家のような店がコンセプトだ。
幸い店は軌道にのり、特別な席などは数ヶ月先まで予約で埋まっている状態で経営はうまくいっていた。

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