スイーツな関係
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玄関に入ってまず亜希のパンプスを確認。
もしかしたら出て行ってしまったかもしれない不安もあったから。
ピンクベージュのパンプスがあって安堵する。


室内に足を進めると、キッチンに亜希がいた。
ボウルに手を入れ、何度もハンバーグの種らしきお肉を叩きつけている。


その姿もまた安堵だ。
これからもっと気持ちを軽くさせてあげるからね。


キッチンの入り口に立ち、私に気づかずに料理に集中する亜希を見ていた。


バンッ! バシッ!


ハンバーグの種をボウルに叩きつける音が響く。


「そんなに叩きつけたら、おいしいものもおいしくなくなるわよ」


私の声に亜希の肩が大きく跳ねる。


「きゃっ! びっくりした。お、お帰りなさい」
「集中しすぎ」


驚く亜希に近づく。


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