スイーツな関係
俺のだんまりに不安になったらしい。


彼女は俺の腕に手をかけた。
綺麗な指にブランドの指輪。
彼女と俺では何もかもが違いすぎる。
今でこそ、金には困らなくなったが……。


彼女の潤んだ瞳を見て、俺はあることを思いついた。


「いいよ。今度の木曜日、俺の家でデートしよう」


彼女の顔がみるみる明るくなった。
くしゃっと顔を緩め、笑みを俺に向ける。


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