スイーツな関係
「……私、決めたんです」
「なにを?」
「……今度会ったら、あなたのセフレになるって。谷本さんになら身体目的で付き合ってもいい……ううん、付き合いたいの」


彼女は驚くようなことを酔っ払いとは思えない真剣な目でオレを見ている。


さて、どう返答すればいいのか……。


「谷本さん、この前言ったでしょう? セ……あれが目的ならって……」


セックスを言葉にできないなら止めればいいのに。


彼女の一生懸命さが伝わってくる。
しかし、あの時彼女にそう言ったのは、あの場を逃げだせると思ったからだ。


彼女も他の女と同じなのか? 俺のルックス、金……金はないか。彼女の方が金持ちだしな。


「何か言ってください……」


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