君の為に放つボール
「メンバーチェンジだ。凛、しっかりやって来い!」
「は、はい!」
左腕にはめてある、ボロボロのリストバンド。
君の願い・・・叶えてくるよ。
ジッと見つめてから、車椅子をこぎ出す。
「メンバーチェンジ。」
7番の矢島さんと、ハイタッチを交わす。
「頼んだぞ。」
「はい!」
コートに立つと、大きく深呼吸をした。
45-47 残り時間2分27秒。
まだうちに勝算は十分ある。
デビュー戦にしてはずいぶん修羅場だけど。
でも、それだけあたしはきっと期待されている。
・・・応えなきゃね。