君の為に放つボール
封筒の中には、手紙が入ってた。
意外と几帳面な蓮也の字が並んでいた。
「凛へ。
元気か?
ちゃんとメシ食ってるか?
俺、凛をたくさん傷つけたと思う。
本当にごめんな。
でも俺は、凛に出会えて良かったと思ってる。
お前とおると、なんか安心した。
バスケもがんばってな。
俺ももう一度コートに立ちたかったなぁ。
プレッシャーかけるみたいで悪いけど、
俺の分もがんばってくれ。
俺の願いも叶えてな。
凛なら大丈夫やと思ってる。
ほんまにありがとさん。
蓮也より。」
短い手紙は、所々滲んでいた。
蓮也の、涙だったのかな。
何度も泣きながら読んでると、便箋の一番下の行に違和感があった。
何かを書いて、そのあと消しゴムで消したような跡。
・・・なんだろう?
裏返して、窓から差し込む光にかざしてみる。