旦那様は芸能人~そして、初恋の人~【完】
「朝から走らせないでよもぉー…!」



階段をダッシュするなんて、高校を卒業してからないんだけど。

マンション前でようやく渡せて一安心。

ーーパシャッ

けど、カメラのフラッシュ音が聴こえて、恵央斗の顔付きが変わった。



「どちら様ですか」



「ご挨拶が遅れてすみません。
こういうものです。ずっと追い掛けてたんですが、ようやく撮れましたよ」



恵央斗が受け取った名刺。

いつもお持ち帰り記事を欠かさなかった、女性週刊誌の記者。
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