旦那様は芸能人~そして、初恋の人~【完】
恵央斗と、あの女性の――…。



「何があったの」



「私は恵央斗の妻ですけど、婚約者さんには、敵いませんでした…」



言葉にすれば重い現実。

でも、吐けば楽にならない事もない。

同情は嫌だけど、受け止めて欲しかったんだと思う。



「婚約者?何よそれっ」



「私にも、わかりません……」



胃がキリキリとし、余計に泣きそうな私を、沢井さんは抱き締め、背中を擦ってくれる。
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