旦那様は芸能人~そして、初恋の人~【完】
…うーん…。

また、胃が痛くなって来た。

お腹を擦りながら立ち上がり、家へ帰る為に、エレベーターに乗り込んだ。

向き合わなきゃいけないとわかりながら、逃げ腰になって情けない。



「…ただいま」



家に入ると、物音一つしない。

洗面所、キッチン。

リビングや寝室。

どこを捜しても、恵央斗の姿は見受けられない。

どこかに行って、しまったのかな…。




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