旦那様は芸能人~そして、初恋の人~【完】
「お昼にはまだ早いですから、ミルクティーでもどうぞ?」



「ありがとう。巧真が勝手に決めて、迷惑だったでしょう?」



「そんな事ないですよ?紀伊さんにお会い出来て嬉しいです」



ミルクティーの入ったマグカップへ、角砂糖を一つ落とした紀伊さんは、優しい笑みを浮かべた。

32歳、落ち着いた雰囲気も魅力的に思う。

私は何だか、大人になりきれてないような。

大人の格好した、子供みたい。
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