「待たせてすまないな、堀原。今から屋島で会食する。社自党関係者と会うんだ。車を出してくれ」


「分かりました」
 

 頷き、エンジンを掛けてアクセルを踏み込み、走らせる。


 車中で待ち続けていると、それだけでしんどい。


 銀座方向へ車を出した。


 ハンドルを握って運転する。


 慣れていたから、大丈夫だ。


 さっき一度車を出て、国会議事堂前にある自販機でホットの缶コーヒーを一つ買った。


 そして車へと戻り、缶の熱さで冷えていた手を温めた後、飲む。


 スマホを見ているのだが、さすがに情報は大量に入ってくる。


 全部見ることは出来ない。


 流し読みのような感じで、読むこともあった。
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