そばにいたい。





「トラウマ??」

「うん、私と出会う前の」

「それって、俺等が聞いてもいいのか??」

「すべては話さない。玲菜が自分で乗り越えるべきだとおもうから」


少しだけでも、知っていけるんだからいいよな

悠莉が言うんだからきっと自分で乗り越えるべきなんだ


「…玲菜は養子なの」

「養子??」

俺が聞き返すとこくんとうなずく悠莉。


「それで、前の家族には病気のこともあったりしてすごくうっとうしがられてたみたいなの」

「…」

「だから、今だに調子が悪いときや情緒が不安定な時にため息をつかれたり、お前って言われたりすると思い出してかさねちゃうみたい」
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