そばにいたい。





「俺…嫌われたか…??」

「大丈夫だとおもうよ。だけど…」

「だけど??」


悠莉はしばらく…といっても10秒くらいだが黙っていた


「…病気のことが面倒くさいとか、同情で関わっているなら、玲菜に…私たちにかかわらないで」

「悠莉ちゃん…」

「これ以上、恐怖をうえつけたくないの!!玲菜は十分傷ついていたし、頑張ってきたの!!」

最後には立ちあがって叫ぶようにいった。


「悠莉。俺等はそんなことおもってねぇよ」

龍が話し、俺等も頷いた。


「あ、りがと…っ」

安心したのか力が抜けて倒れそうになったところを朔が抱きとめた。


「ごめッ…」

「いいから。このままおりな」

「ん…」

最初は謝っていたものの、もうそんな気力は残っていないのか大人しく朔に寄りかかった


それから、だれも話さず、何分かすぎたとき…


「佐々木さーん。佐々木悠莉さーん」

悠莉が看護師さんによばれた

目を閉じていた悠莉はうっすらと目をひらいた。

だけど、力が入らないのか立ち上がろうとはしなかった

息も浅く、うっすらと汗をかいている。

朔はそんな悠莉を心配そうに見つめたあと、抱き上げて診察室に入っていった。

残された俺等は受付の人に玲菜の病室を聞き、玲菜のところへと向かった。
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