†魔界戦記†〜解体真書〜
「あれ?
出来損ないじゃね?」
いつも見慣れていて
それでも僕にとっては
悪魔のような男が現れた。
「あ、ああ・・・あ」
怯えて体が動かない。
「どした?
なんかあったのか?」
「あんた
出来損ないの友達?
やめたほうがいいよ」
彼の目がつり上がる。
「コイツは
出来損ないじゃねぇ」
それでも笑いながら
悪魔は続ける。
「忠告してるだけだよ
そいつといると
いいコトないよ
先生にも見捨てられてるし」
それだけ言えば決定的だ。
悪魔は僕を小突いて
帰っていった。