†魔界戦記†〜解体真書〜


「あーアリサキ先生」


倒れている先生を
助け起こす、ある教師。


「ヒカゲ先生!!
見ましたか今の行為
あんなろくでもない生徒は
退学ですな!!!」


急に元気になり
僕たちを訴える先生。

嫌だよ、せっかく
君と友達になれたのに。

はぁーっと溜め息をつき
彼に目をやるヒカゲ先生。


「確かにろくでもない奴が
一人いましたのぅ
こらぁーっ!!
何やっとんじゃ貴様
罰として、そこの子と
掃除当番一週間!!」


へっ?


「さんきゅーヒカゲじぃ
やっぱアンタいい奴だ
でも一週間は長い・・・」

ゴチン


即座にげんこつが飛ぶ。


「まったく・・・
さてアリサキ先生
ろくでもない奴とは
他の事でもない・・・



あなたの事ですよ。

私はクセで学校を
徘徊しておりましてな
見てしまったんですよ
教師として
やってはならない事を
していたあなたの姿をね」


ヒカゲ先生がそう言うと

ガックリと膝をつく
僕の担任。

よかった、ホントに




























よかった。
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