空からのメッセージ〜最愛のキミへ〜
「…?」
「あの、またぶつかると危ないので、手繋ぎませんか? あっ! 嫌でしたらいいです!!」
「い、嫌な訳ないよ!!」
翔くんはホッとしたように笑うと、私の手を握り締めた。
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「イルカ可愛かったね♪」
「はいっ! ボールをあんなに器用にキャッチして凄かったです」
「うん! パフォーマンス良かった!」
「次はどこに行きたいですか?」
「うーん…悩むなぁ。あっ! 次はペンギンが見たいなっ!」
「ペンギンは…向こうのフロアですね」
「じゃあ、早く行こ!」
そうして、私と翔くんは空の色が変わるまで水族館で楽しんだ。