気合いの華
「ミッキーもミッキーだけど、それに手ぇ貸すカズキくんと松戸くんもやっぱスゲーなぁ。」

隼人先輩が俺と松戸くんの方を見ながら感心して頷いている。

「カズキも松戸も、これから伸びんだよ♪」

「もう2人はこれ以上伸びなくていんじゃない?」

「バーカ!ヤンキーは立ち止まっちゃ終わりなんだよ?」

「ミッキーの場合、やってる事がヤンキーの域を越えてんだよ?」

「なら俺も負けちゃらんねぇな!?」

そう言って冴島くんが俺らの方を見てきた。

「今度みんなで、俺ん家の別荘で特訓しねぇか?」

別荘?

「冴島くん家のは、ありゃ別荘じゃなくて隠れ施設ってんだよ?」

隠れ施設?確か冴島くん家って…

「ま、ヤクザの特訓所みたいなもんだな♪」

や、ヤクザの特訓所?

「マジ!?」

「もうそろ夏が来るから、その前には行こうぜ?」

「じゃあ俺の部活終わったらで良い?」

「あぁ、親父にゃ俺から言っとく。」

「懐かしいなぁ…みんな元気かなぁ?」

「あぁ、ミッキーは何度も来てたもんな?」

「頭のネジは弱いけど、アイツら身体は頑丈だからな!」

「ミッキー、んな事聞いたらまた喧嘩んなるぜ?」

「俺はいつでもいんだけどな?」

ちょっ!ヤクザ相手の喧嘩って…
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