気合いの華
行くか、とは言ったものの、立ってるのが精一杯な2人に俺が結局肩を貸して公園まで向かった。


「あれ?何この状況?」

公園にはルイと冴島くんと松戸くんがボロボロになりながら、パトカーと警察官が来ている。


「お、ちょうどいい所に来たな!300円貸してくれ♪」

「冴島くん、この状況どしたの?」

「このバカ2人がコンビニでおにぎりと肉まん買ったみたいなんだけどよ?」

「俺達会計しながら腹減ってたから食べてたんだよ!」

「したら俺ら2人共財布忘れててさ?」

「だから俺に金貸せとか言ってくんだぜ?」

「貸せる金もねぇくせに偉そうにしてんじゃねぇよ?」

「そ、それで喧嘩になったの?」

「松戸くんも冴島くんもボロボロだったから俺でもイケるかと思ったんだがな…」


「お、俺出しとくよ?」

結局俺が300円払ってお釣りは貰わずに謝っといた。


「いやぁ、助かった!カズキありがとな♪」

「その前に俺に謝れ!!」

「冴島くんは金出してくれなかったじゃん?」

「そうじゃねぇ!巻き込んだ事を謝れっての!」

「悪かったな!まさか冴島が金ねぇとは思ってなくてよ?」

「てめえらぶん殴る!カズキ、手ぇ貸せ?」

「お、俺?」

「300円払って事を納めたんだから、コイツらにケジメとって貰うんだよ?」
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