気合いの華
「お前ら俺の話ししてたろっつってんの!」

片岡先輩が笑いながら
「カズキと何あったのか気になったから聞いてただけだよ?」

ミッキーはそれを聞いて少し笑ってたのかな?そんな表情をしながら
「なんなら俺が教えてやろうか?」

ルイはそっぽを向いていたが黙って違う所へ行ってしまった。

「んだあいつ。カズキの話し聞きたかねぇのか?」

「のぼせたとかじゃねぇの?んじゃ俺に聞かせてくれよ?」

片岡先輩がルイの去った方向を見ながら呟いた。

…ルイ、本気でミッキーと揉めるつもりなのかな?

「いいぜ!聞かしてやるよ♪あんまいねぇんだよな…乱闘で物使って手加減無しにぶっ飛ばしてたこいつが妙に気にっちまってよ?」

へ?ミッキーがゴミ箱平気で振り回したり殴りつけたりしてたから、てっきり物使って当たり前なんだと思ってたんだけど…

「それなら俺とかも見たよ?カズキの気合いが半端ねぇってみんなちょっとビビってたぐれぇだしよ?」

マジか…俺は正直嫌々混ざって、みんなの足引っ張らない様にって思ってただけなんだけどな…

「その後がすげんだよ?」

その後?

「あぁ、その後は俺達ある程度相手倒れてんの見て、時間的にお巡りが来る頃だろうって皆外に出ちまったからなぁ…」
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