気合いの華
「ルイなのか…どいてくれ?俺の負けだ…」

牧野先輩は頭を抑えながら言った。

「お前のうるせー声聞いてやっと意識戻ったぜ…」

「俺だって気絶してた所をカズキに起こされたんだから、引き分けだろ?」

「けっ!お前強ぇんじゃねぇかよ?」

「ま、一応引き分けだったし、俺は松戸とやるから2年はやっぱ2年で決めてくれよ?」

「いや、でも…」

「俺はお前に託したっつってんだよ?」

牧野先輩はそれを聞いて、頷きながら
「わかったから…退いてくれよ?」

ルイは退いて牧野の隣で寝っ転がった。

「誰か俺にタバコくれ!!」

「ったく、ぶっ倒れながら偉そうにすんなよ?」

牧野先輩がタバコとライターを渡した。

「お互い様じゃん♪」

2人は笑いながら寝タバコをしていた。

「どうする?一応俺らもやる?」

桜木先輩と田渕先輩が話し合っていた。

「2人が良いなら…俺に譲ってくんねぇか?ミッキーに挑む気になれたしよ?」

それを聞いて2人共頷いた。

「あぁ、牧野だったら任せられるしな♪」

「俺らはキッパリと牧野が負けたら諦めっからよ?」

「負ける前提で俺に託してんじゃねぇよ!!」

みんな笑って、屋上に気持ちが良い風が吹き抜けた。
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