夜明け前


「こちらこそ、よろしくお願いいたします。本城様、賑やかになりますね」


優しい表情で見つめられて、私もさくも照れてしまう。


好きだな、この人。


「そうですね。…まぁ、既に賑やかすぎる奴らが居座ってますけど」


「いつも楽しそうでいらっしゃって、微笑ましいですよ」


そう言ってクスクスと笑みをこぼす二人。


「「?居座る?」」


さくと二人で奏音さんにどういうことかと、表情で訴える。


「あぁ、悪い悪い、部屋に行ってから説明するよ。じゃあ、松谷さんこれからこの子達と、…その他諸々よろしく頼みます」


「はい、お役に立てることならなんなりと」


それから優しい微笑みを浮かべた松谷さんに見送られて、エレベーターに乗り込んだ。


エレベーターもすごかった。


なんか、アパートの私とさくの部屋より広い…。


絨毯がふかふかだ。


それに上を見上げれば、シャンデリアがキラキラと光を放ってる。


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