わたるんといっしょ
「叫ぼうが何だろうが、てめえの命は俺が潰してやんよ」
「守りがなくても、怪異に立ち向かえるようにもなりました」
「馬鹿は死んでも治らないってな。いっそ、笑ける無駄死にしてろよ、てめえは」
憎まれ役の口は減らない。
だからこそ、思い込み。
大人になる子供を見守るように、甘やかしはしないが、いざとなれば助けに来てくれる。
成長という成果を目の当たりにし、立派な人になれるようにと、遠くから見守る家族。
中指の幻にあれだけ苛立ち気味な声をあげたのだって、渉を思ってこその――子の心境を悟ってこその助太刀なんだろうし。
「てめえ、まーた薄らさむいこと考えてんな」
「考えたくも、なりますよ」