わたるんといっしょ


「う、産まれましたけど……」


どうすれば、というわたるん他所に。


「いい相手ができますように、いい相手ができますように、いい相手ができますように」


『世界最強、世界最強、世界最強』


なにやってんだ、お前ら。……ヘブン独占したい。


「さらりと願いを言いますか……。ともかく、この子」


人間の赤子ならば産湯なんてのもあるし、それ相応の処置が必要なのではと、渉があせあせしていれば。


「パパーっ!」


「…………、は?」


鼻筋に妖精が飛び付いてきた。


よく分からぬ単語を添えて。


「パパー、パパー!」


脳内整理する間にも、妖精は渉の顔から離れずに、頬擦りをしてくる。


助けを求めるような視線をテレサに投げ掛ければ、例のごとくの頬に手を添えるポーズ。


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