わたるんといっしょ


神脈の力は伊達ではないし、藤馬が施した結界(風車)でより確固たる力を得た現在。


魔術に精通していない少年が、こうして成果をあげることは、“起こるべき奇跡”(出来レース)とも言えよう。


神脈が奮え、風車が軋む。


火口付近に立つような圧迫感に唾を呑み込みながら、あの子を思い、呼び出す。


自身の声さえも聞こえない耳鳴り。三半規管が摘ままれていくかのような激痛を感じたところで。


「パパーっ!」


鼻筋に熱い口づけを貰ったのだった。


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