わたるんといっしょ


「純朴な少年に、私の考えを押し付けるのは気が引けますが。生命の授業を。自殺志願者を見つけたら、むやみにやたらと“同情してはいけない”ことをお教えしましょうかねぇ」


教壇に立つような真っ直ぐな姿勢にせよ、憔悴した顔は、どこかうんざりとしていた。


何を、と渉が困惑した後。


「いいから持ってこいっ、ここからここまで全部っ!何度も言わせるな!」


店内にて、そんな野太い怒声が響き渡った。



「――どこにでもいるんですよ。自殺の真似事をする者は」


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