わたるんといっしょ


「『別に』なんです?家でひっそりと首吊るのではなく、こんな屋外で、自殺する身勝手が何を今更……!

落ちる時ばかりを考えて、落ちた後などまったく考えていない!生き延びたならば『痛い、助けて』と喚き散らかして、助けてもらう、そんな無意味な行為をするくせして……!


他人の迷惑になると考えず、自分のことばかり。自殺志願者は弱いからこそ――どうせ死ぬんだから、優しくしろ、大目に見ろ、何をやっても許されるとでも思っているんですか。

落ちて血だらけの人間視界に入れただけでも、見た側にとってはトラウマでしかない単なる嫌な光景だ……!

一生引きずるような死を、行きずりの人に見せつけて何が楽しいっ。死にたいならば速やかに、確実に、他人を巻き込まない手を使えばいいものの……っ、そうやって、助けに来た少年を邪険に扱い、喚き散らかす“生き汚さ”には嫌気さす!

構ってほしい、優しくされたい手段に、自殺を使うなっ!


自殺の真似事で、全てが思い通りに行く、奇跡(優しさ)などないっ!」


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