わたるんといっしょ


「ちょいうか、あんちゃっ、ワタシをムシよびゃわりしたわねっ!ピクチーたるワタシは、ムシよりもニンゲンよりも、うちゅくちいぃイキモノなんらよ?」


「ピクチーと言うのか」


「ちぎゃうっ、『ピクチー』にゃのっ。『ふりーじんぎゅぴくちー』にゃんらのっ」


「フリージンギュピクチーとは、また変わった名前だな」


「パパあああぁっ!」


自慢の暴言が効かないとあってか、渉に泣きつくピクシー。

鼻筋にいる彼女をあやすが、今のでバレてしまっかと腹を据える。


「『パパ』って……、ああ、そこまでなつかれているんだな、渉は」


誠実清純少年と信じてやまない五十鈴は、渉が間違いを犯しているとは微塵も思わない。


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