わたるんといっしょ
「ちぎゃう、まなイタおんにゃっ。パパとワタシはオヤコだもんっ。ワタシは、パパがいなきゃったら、ウマレなきゃったんだからねっ」
「渉、お前っ、未成年だろ!」
「ああぁ、また説明しなければならないんですね」
ありし日の悪夢を思い出しつつ、ピクシーについて説明する。そこは流石、渉の理解者(家族)と言うべきか、五十鈴は渉の言い分をすぐに信じた。
「妖精とは、ほう、何とも興味深い」
「この前、五十鈴さんに渡した水晶は、このピクシーさんが流した涙が結晶化したものなんですよ」
「パパっ、こにょおんにゃに、ワタシのきちょーにゃナミダをわたしちゃのっ」
「こんな小さな妖精を泣かしたのか、お前は」
「いや、それは……」
「むしちゅりゅにゃああぁ!」