わたるんといっしょ
渉の頭に、藤馬の顔が出たのはさておき。
「家族は最初からいるが、友達は自分で作らなければいけない。それには、誰彼に優しくできる性格でいろ」
「と、ともだちにゃんて、いらにゃいもんっ。ワタシにはパパがいりゅきゃらっ」
「そのパパはきっと、友達と楽しく遊ぶお前の姿――その“成長ぶり”が見たいと思うがな」
五十鈴に目配せされ、こくこく頷けば、ピクシーとも目が合う。
「パパは、ワタシがきりゃい?」
「そんなこと」
「親が子を嫌うか、阿呆んだら」
肩を落とすピクシーの頭を指先で撫でる。渉にとっての親はやはり、見本には違いない。
「大好きだからこそ、子には楽しい人生を歩んでほしいんだよ」
「うぅ、パパああぁっ、ワタシもちゅきいぃっ!」