わたるんといっしょ
とうとう堪えきれなくなったか、ピクシーが五十鈴の鼻筋に体当たりをかましたわけだが。
「出会ったばかりの者に、体当たりをするとは感心しないな」
赤い鼻をしても毅然とした態度で、五十鈴はピクシー摘まんだ。
「べーっ」
「す、すみません、五十鈴さん」
「子の責任は親にもあると言うが、親が謝ってばかりでは、子が謝る機会を無くすぞ。――ピクシー、お前は大好きな父親が、自分のせいで頭下げるところを見たいのか?」
「ちょれは……」
「『親の顔が見てみたい』と言う嫌味言葉がこちらの世界にある以上、お前の教養がなっていなくば、周りの奴らはお前だけでなく、渉の評価を下げてしまうことになりかねない。
第一、そうやって周りに暴力ふるうようでは、友達ができないぞ」