わたるんといっしょ
(ちっくしょうが!てめえいっと、オレの人気がその爆乳に持ってかれんだよ!針刺して萎ませんぞ、ええ?)
「犬っちー」
「むきゅっ」
小柄な犬童におんぶする阿行だが、阿行よりも小柄な小学生体型が潰れる。
「苺ちゃんの『むきゅ』いただきましたっ」
「阿行さんの『もっちりばるん』頂きましたっ」
あざーすっ、と頭を下げる親衛隊に心で中指を立てながら犬童が起き上がる。
「お、おねえちゃん。こしょこしょ話したいから、お耳貸してほしいなぁ」
「いいよー」
と阿行が耳を貸す前に、着物の襟元を掴んで無理矢理顔を近づける。
「調子ぶっこいてんじゃねえぞ、牛。面ごとそのツラ砕かれてえか?てめえにゃ前々から言いたかったんだよ。
俺の人気奪いやがって、老いれば垂れ乳確定の分際で男の背中に乗んじゃねえぞ、痴女。
襲われてえか襲ってやっか?節操ねえ上なら下もそうなんだろ?てめえ、毎晩誰かしらのオカズになってんよ?ぶっかけられて、キモ男にギシアンされてんだぜ?
んな気色わりい女にオレの人気取られるだなんて、胸くそわりいんだよ。分かったら今日から、ところ構わず男におぶさんのはやめとけや」