わたるんといっしょ


「『男子生徒に襲われるから、おぶさるのやめろ』って心配してくれてるんだねー」


「どこをどうしてそうなったっ!」


思わず裏手でツッコミを入れてしまう犬童であった。


「わたるん言ってたよー。犬っちは優しい子なんだって」


「あんの戦後学生、また変なことを。あと、オレは苺ちゃんだかんなっ。犬っちも可愛いが、苺ちゃんの方がもっと――」


後ろで親衛隊の皆様がざわざわし始めたので、ごほんと咳払いをする。


「苺ちゃんって呼んでほしいなぁ。ボクね、苺が大好きだから」


「犬っちー」


「後で校舎裏で遊ぼうね、おねえちゃん!」


ぎちぎちとしたホールドを決め込むも、抱き締められているっと勘違いした(*´Д`*)な阿行は、更に強い力でホールドしたものだから犬童がギブしたのは早かった。


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