わたるんといっしょ
「遊び、というわけじゃ」
「お堅いなぁ、わたるんはん。まあ、冬月の心配してくれんは嬉しいんやけど」
狐面をずらし、ミカンの皮を剥く秋月。
「三ヶ月の入院や」
はいと、ミカンを一粒渉に差し出すが、渉はこちらを見ていない。
「すみま……っっ」
「謝ることあらへん」
そんな口にミカンをねじ込み、秋月は上げた腰を下ろす。
「冬月がしたことさかい。やり過ぎたんやろうなぁ。無理したらあかん言うても、わき目もふれずに暴れだすのは日常茶飯事やし。三ヶ月程度、“これで済んで良かったわ”言えるもんどすえ」
「でも、冬月くんに怪我を」
割り切れない渉に、秋月は困ったようなため息をつく。