わたるんといっしょ
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コタツとみかんが似合う和室。春夏秋冬家で見慣れているとは言え、源家と比べれば格が違うと教えられる。
「そう緊張せんでもええよぅ。どうせ、僕しかおらへんし」
コタツでも、正座をし、肩を強ばらせる渉の対面に、狐面着物の――秋月が腰を下ろす。
「足ぃ伸ばし、コタツは入るもんやさかい」
「じゃ、じゃあ」
足を伸ばせば秋月の足とぶつかった。慌ててすみませんと足を引っ込める渉に、秋月は笑う。
「コタツの風物詩やろ、これ」
「風物詩の意味、間違えていませんか……」
「せやったかなぁ。ああ、堪忍な。頭回らへんわ。あのわたるんはんが遊び来てくれたもんやから、嬉しくてどうかしたみたいどすぇ」