わたるんといっしょ


「ええっ、はいっ。なんか気づいたら、ここにいましたっ」


歩く反則な藤馬も健在だった。


「とりあえず、わたるんさんの特番は別日に撮りますから、今日は溝出さんについて一言っ」


「えっと……、まさかこんなことになるなんて、思っていませんでした」


溝出が悪事をし、テレビで取り上げられ、それに答える日が来ようとは。


「キャーット!はい、いい絵取れましたっ。ありがとうございますっ、あ、これ、インタビューお礼の粗品ですっ」


「……」


猫?あ、カットか。と間を置いて気づく。


粗品と言って渡されたのは、木の葉と木の実だった。


「それとですねーっ。ただいま、当局NOMでは人間さまの会員を募集しているんですよっ。見たくありません?妖怪番組っ」


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