わたるんといっしょ


「くっ、やめ……!」


理性(判断)など、激痛で飛んだ。


逃走の一心は必死であるが故に。


すぐそこに死があるのだ、どうして悠長に構えていられる?


「死にたくなんか……っ」



ないんだ。


死にたくないと叫べるようになったのだから、生きていたい。


さて、ならば――


「つぅ!」


死にたくないと叫んだならば、次は何を叫ぶ?


『言っても無駄とか思ってんじゃねえぞ!』


「――、ぁ」


過る言葉で、悟る。


「……っ、て……!」


無駄なんかじゃない。僕の言葉(本音)は、無くて良いモノじゃない――


「あぐっ!た……!」


だって僕には――


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