わたるんといっしょ
「じゃあ、てめえんちの冷凍庫のこんせんと抜くぜぇ?ああん?引っ越しでもないのに抜いてやるぜぇ?」
引っ越し前日は、冷凍庫の電源切らなきゃダメだゾ。な常識を知っている溝出だった。
いや、さすがにそれは困るかと、渋々ながらわたるんは頷いた。
「分かりましたよ。少しの間なら」
「ヒャヒャ、おうおうっ、わたるんも好きだねぇ。あの『阿呆んだらの女』が聞いたら、卒倒すんじゃねえの?」
「帰ります」
「言わなきゃわかんねえからっ、秘密だから怖くねえぇ!俺と一緒に大人の階段登ろうぜ!」
下半身なしの骸骨は一生どぅてぃーだと知らんのか。
「溝出さん、いったい何をするんですか?」
危ないことなら嫌ですよ、とぐいぐい引っ張る溝出についていくわたるん。