わたるんといっしょ
『心配をかけさせる』が『迷惑をかける』と同義語であると、好美は知らない。
単に、渉は優しいだけなんだとまとめて、好美は川に目を置いた。
――夜の水って、いいな。
もともと水の音が好きであった自分にとっては、このシチュエーションは歓迎したいものだった。
――これで雪が降ればなぁ。
さぞや幻想的だろうと思えど、それでは渉の鼻が余計赤くなるかと、願わないでおく。
「好美さんは、寒くないんですか」
「んー、特に」
学校指定のコートは着ているものの、下はスカート。短く詰めたわけではないが、生足は出ている。
「女子高生は、寒くても足出す生き物なんだよ」
「ファッションは我慢とかいう、あれですか」